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クルーズ船乗客2人死亡、84歳女性は持病なし - 読売新聞

 厚生労働省は20日、新型コロナウイルスの集団感染が起きているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客だった日本人の80歳代の男女2人が、ウイルスに感染して死亡したと発表した。同船の乗客が死亡したのは初めて。2人のうち1人は、5日から発熱の症状が出ていたが、下船して医療機関に搬送されたのは1週間後で、同省は船内での医療上の判断などについて確認を進めている。

 亡くなったのは、東京都に住む84歳の女性と、神奈川県に住む87歳の男性。いずれも入院先で20日朝、死亡が確認された。死因は2人とも新型コロナウイルスによる肺炎とみられる。

 84歳の女性は5日から発熱があり、6日に下痢の症状を訴えて医師の診察を受けた。同船では体調を崩した人はウイルス感染が確認されていなくても下船させていたが、この女性は船内待機を続けた。12日になっても熱が下がらなかったため、下船して東京都内の病院に入院。13日に感染がわかり、14日には呼吸症状が悪化するなど重症化した。女性には症状を悪化させるような持病はなかった。

 一方、87歳の男性は10日に発熱し、翌11日に下船して神奈川県内の病院に入院。ウイルス検査の結果、12日に陽性であることがわかった。気管支ぜんそくの治療中だったといい、15日から重症となっていた。亡くなった2人には最新の学術研究に基づきエイズ治療薬を投与するなどの治療が行われたという。

 新型コロナウイルスは、高齢者や持病のある人に感染すると重症化のリスクが高いとされる。船内では20日も新たに13人の感染が確認され、3日の横浜帰港以降に判明した感染者は計634人。このうち75%が60歳代以上だった。また、乗船者のうち重症者は28人に上っている。

 一方、20日には船内で事務作業などにあたっていた同省と内閣官房の職員計2人の感染も新たに確認された。同船では同日、検査で陰性となった乗客計274人が下船した。

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