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南ア大統領、各国の渡航制限解除を要請 オミクロン株めぐり - BBCニュース

South African President Cyril Ramaphosa addresses a press conference after the G20 Compact with Africa conference at the Chancellery in Berlin, Germany August 27, 2021.

画像提供, Reuters

南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領は28日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン」の発見を受けて各国がアフリカ南部諸国に課した渡航制限を批判した。

ラマポーザ大統領は、各国の不当な措置に「大きく失望した」と述べ、制限の早急な解除を求めた。

現在、イギリスやアメリカ、欧州連合(EU)、日本、イスラエル、モロッコなどが南アフリカを含むアフリカ南部の数カ国からの渡航を制限している。

南アの保健当局は今月24日、変異株「B.1.1.529」について世界保健機関(WHO)に報告した。WHOは26日、「B.1.1.529」を「懸念される変異株」(VOC)に指定し、「オミクロン」と命名。初期段階の証拠では、再感染リスクの増加が示唆されていると説明した。

南アでは過去2週間、人口が最も多いハウテン州にオミクロン株の感染が集中していた。現在は他の州にも拡大しているという。

また、これまでにイギリスやドイツ、イタリア、オランダ、オーストラリア、イスラエル、香港などでオミクロン株の感染者が確認されている。

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ラマポーザ大統領は演説で、渡航制限に科学的根拠はないと指摘。アフリカ南部諸国が不公平な差別の犠牲になっていると批判した。

また、渡航制限ではオミクロン株の感染拡大を防ぐ効果はないと述べた。

「渡航制限が招くものは、影響を受けた国々への経済的な打撃、そしてパンデミックへの対応と回復能力への損害だ」

その上で渡航制限を設けた国々に対し、「我々の経済がさらに打撃を受ける前に(中略)早急に決定を覆してほしい」と語った。

さらに、オミクロン株が発見されたことで、ワクチン供給の不平等が浮き彫りになったと述べ、全ての人がワクチンを接収するまで、変異株の出現は免れないと話した。

南アフリカ自体はワクチン不足には陥っていないが、ラマポーザ氏は、多くの人にワクチンを打ってほしい、それが新型ウイルスと戦う最善手段だと訴えた。

各国の対応については南アの外務省も強く批判している。

外務省は声明で、「優れた科学は罰せられるのではなく、称賛されるべきだ」と述べ、各国の渡航制限はまるで「南アフリカの優れたゲノム解析技術や、新しい変異株を他国より素早く検知する能力を罰しているに等しい」と反発した。

また、WHOも早急な渡航制限に反対しており、「リスクをベースとした科学的なアプローチ」をするよう求めている。

WHOのマシディソ・モエティ・アフリカ地域事務局長は28日、「オミクロン株が世界の複数の地域で発見されている今、アフリカを標的とした渡航制限は世界の連帯を攻撃するものだ」と述べた。

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