任期満了に伴う日本医師会（日医）の会長選が２７日、東京都文京区の日本医師会館で行われ、中川俊男副会長（６９）が現職の横倉義武氏（７５）を破り、新会長に就任した。中川氏は選挙後、横倉氏を名誉会長に起用する考えを代議員会で示し、了承された。
中川氏は記者会見で、「政府に言いづらいこともはっきり申し上げていく」とも述べ、政府・与党との協調路線を取った横倉氏との違いを強調した。会長任期は２年間。
会長選は、欠席した１人を除く代議員３７１人の投票で行われ、中川氏１９１票、横倉氏１７４票、白票４票、無効２票だった。
中川氏は北海道医師会常任理事などを経て、２０１０年から日医副会長を務めた。横倉氏は１２年から４期８年にわたって会長を務め、在任中には安倍首相らとの人脈を生かし、診療報酬改定で医師や看護師らの人件費に回る「本体」部分のプラス改定を勝ち取ってきた。
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