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遊漁船衝突 1人死亡11人けが|NHK 首都圏のニュース - NHK NEWS WEB

28日午前5時半ごろ、茨城県の鹿島港で貨物船と遊漁船が衝突して、遊漁船に乗っていた12人が海に転落し、全員救助されましたが、このうち乗客の男性1人が死亡しました。
このほか、11人がけがをしたということです。

鹿島海上保安署によりますと、28日午前5時半ごろ、茨城県の鹿島港で貨物船「はやと」と遊漁船「第五不動丸」が衝突しました。
この事故で、「第五不動丸」に乗っていた乗客10人と乗組員2人のあわせて12人全員が海に転落しました。
巡視船や航空機、それに特殊救難隊が出動したほか、近くにいた別の遊漁船も救助活動を行い、全員を救助しましたが、このうち、乗客で都内に住む46歳の男性は搬送先の病院で死亡が確認されました。
このほか、27歳から61歳の乗客の男性4人が骨折などのけがをして病院で手当てを受けているということです。
また、ほかの乗客5人と船長など乗組員2人は軽傷だということです。
この事故で、「第五不動丸」は船体のほとんどが水没して船首部分だけが海面に出た状態になっています。
一方、貨物船の乗組員にけがをしている人はいないということです。
海上保安署が事故の詳しい状況を調べています。

転落した人の救助活動にあたった別の船の船長の男性は「貨物船の近くを通った時に船の方から『救助をお願いします』という声が聞こえたので、自分の船を止めたら、あちこちから『助けてくれ』という声が聞こえてきた。仲間の船にも無線で連絡をとって救助にあたった。転落した人たちはライフジャケットを着ていたので、船を近づけたうえでひものついた浮き輪を投げて他の釣り客も手を貸して船に引き上げた。3人を救助したが、寒さで足が動かない人や油まみれの人がいた」と救助の様子を語りました。

別の遊漁船に乗っていた東京都の40代の男性が事故の30分後の午前6時ごろに撮影した映像では、ライトを照らした遊漁船などが集まっている様子が分かります。
波は穏やかな様子ですが、日が昇ったばかりであたりはまだ薄暗い状態です。
また、午前6時20分に男性が撮影した映像では、船が海面にライトを照らして捜しているような様子が写されています。
青い貨物船も写っています。
撮影した男性は「乗っていた釣り船の船長からアナウンスがあり、事故に気づいた。『協力してください』と呼びかけられ、海に人がいないか捜した」と話していました。

「第五不動丸」を運航する会社、「鹿島豊栄丸」の中川博文代表取締役(48)はNHKの取材に対し、「大変ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。なんと話をしたらよいのか分かりませんが、本当に申し訳ありません」と述べました。
また、当時の状況について、「タコ釣りに出かけた10人の客を乗せた船が事故にあった。貨物船とはお互いの船首あたりがぶつかったと聞いている。薄暗い状態だったが、波も穏やかで釣りへ出港するのは問題ない状態だった」と説明しました。
そして、「当時は大きな船が4隻連なって海上を進んでいて、遊漁船はそれをよけながら進んでいた。遊漁船の船長とも少し話したが、気づいたときには目の前に貨物船があり、ぶつかってしまったようだ。ふだんから大きな貨物船が通る場所ではあるので、右側通行などを徹底するなど再発防止に努めたい」と話していました。

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