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異例の「居住国での事前表彰」…真鍋淑郎さんにノーベル賞メダルと賞状授与 - 読売新聞

 【ワシントン=船越翔】気候変動予測の道を開き、今年のノーベル物理学賞に決まった真鍋 淑郎しゅくろう ・米プリンストン大上席研究員(90)らを表彰する式典が6日午後(日本時間7日早朝)、ワシントンの米科学アカデミーで開かれた。真鍋さんは、スウェーデンのカリン・オロフスドッター駐米大使から同賞のメダルと賞状が授与された。

 日本人のノーベル賞受賞は2年ぶり28人目(うち米国籍での受賞は、真鍋さん含めて3人)。物理学賞の受賞は、2015年の梶田隆章・東京大卓越教授に続いて12人目となった。真鍋さんは式典後、「大変ハッピーです。(メダルは)結構重くて、素晴らしいですね」と笑顔で語った。

 真鍋さんは1950年代後半からコンピューターを使って気候変動を予測する数値モデルの研究に取り組み、二酸化炭素などの増加によって、地球規模で気温上昇が起きることを世界に先駆けて示した。モデルはさらに改良が続けられ、90年には国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の第1次評価報告書も執筆した。

 これらの業績は、人間活動による温暖化の影響を探る研究の礎となり、世界各国が取り組む温暖化対策の科学的根拠となった。

 授賞式は、ノーベル賞の創設者アルフレッド・ノーベルの命日にあたる10日にストックホルムで開かれる。新型コロナウイルス感染対策のため、受賞者は出席せず、それぞれの居住国で事前に表彰を受ける異例の形での受賞となった。

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