農相発言を批判の立憲民主・泉代表、党内の一部は「汚染水」と表現 - 読売新聞オンライン

　野村農相は１日の記者会見で、東京電力福島第一原子力発電所から海洋放出されている処理水を「汚染水」と述べた発言について「昨日から反省している」と改めて陳謝した。岸田首相は同日、首相官邸で記者団に対し、「全力を尽くすことで信頼を挽回してもらう」と述べ、野村氏を続投させる考えを示した。

　野村氏はこの日、「私は時々、口が滑ってしまうおそれがある」と語ったほか、８月２５日の記者会見では、中国による日本産水産物の輸入全面停止に対し「想定は全くしていなかった」と述べて批判を受けた。野村氏は９月８日に開かれる衆参両院の閉会中審査に出席予定で、与党内では野村氏の答弁を不安視する声も出ている。政府内には、「処理水を『核汚染水』と呼んで放出に反発する中国に発言を悪用されかねない」との懸念もある。

　一方、立憲民主党の泉代表は１日の記者会見で、野村氏の発言を「不適切だ」と批判し、辞任の必要性について「首相がどう判断するかだ」と語った。立民内では、一部の左派系議員などが「汚染水」との表現を使っている。泉氏は「党としては処理水だと考えており、（党内に）徹底していきたい」と説明した。

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