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米最高裁判事に保守派バレット氏 トランプ氏が指名 - 日本経済新聞

トランプ米大統領(左)と連邦最高裁判事に指名されたバレット氏(26日、ホワイトハウス)=ロイター

トランプ米大統領(左)と連邦最高裁判事に指名されたバレット氏(26日、ホワイトハウス)=ロイター

【ワシントン=永沢毅】トランプ米大統領は26日、先に死去したリベラル派のギンズバーグ連邦最高裁判事の後任にエイミー・バレット氏(48)を指名すると発表した。バレット氏は保守派の女性で、11月の大統領選に向けて保守層の支持を固めるとともに女性票の獲得を狙う。

就任には上院の承認が必要になる。上院は共和党が多数派を占めており手続きが進めば承認される公算が大きい。

民主党は11月の大統領選で勝った候補がギンズバーグの後任を指名すべきだと訴えている。トランプ氏と共和党は大統領選前の承認を視野に入れており、大統領選の争点にも浮上してきた。承認を巡る議会の攻防が激しくなるのは確実だ。

トランプ氏は24日、ホワイトハウスでバレット氏を「米国で最も才能があり、法的思考ができる知性の持ち主だ」とたたえた。バレット氏は「私は合衆国憲法を愛している。能力の限り職務を全うすると誓う」と就任に意欲を示した。

最高裁は人工妊娠中絶や銃の個人保有など保守派とリベラル派で意見を二分する重要な課題について判断を下し、米社会に大きな影響を与える。バレット氏が就任すれば、保守派6人、リベラル派が3人という構成となり、最高裁の保守派による支配が決定的になる。

バレット氏は中西部ウィスコンシンやインディアナ、イリノイ各州を管轄する控訴裁の判事。人工妊娠中絶に批判的で、個人の銃保有を認める立場だ。トランプ氏ら共和党の主張に沿った人選となる。

ギンズバーグ氏はクリントン元大統領が1993年に指名して就任したリベラル派の女性で、史上2人目の女性判事として女性の権利の向上に努めた。LGBT(性的少数者)の権利を認めたり人工妊娠中絶を支持したりする判断を示し、リベラル派からの支持を集めた。18日に膵臓(すいぞう)がんによる合併症で亡くなった。

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