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「買収リストの復元に力発揮」 河井夫妻買収事件 “デジタルフォレンジック”とは - TBS NEWS

「買収リストの復元に力発揮」 河井夫妻買収事件 “デジタルフォレンジック”とは

 河井克行元法務大臣と妻の案里参院議員による買収事件の裁判では、連日、カネを渡された地方議員らが出廷し、生々しい証言を行っています。検察当局は、どのように買収先を割り出したのでしょうか。

 去年の参院選をめぐる買収事件で逮捕・起訴された元法務大臣・河井克行被告の妻、案里被告。案里被告の裁判では、カネを受け取ったとされる地方議員たちが出廷し、「表に出せないカネだと思った」「案里被告から口裏合わせのような電話があった」などと証言しています。

 「違法性のあるものだと思っていた」(小坂真治 前安芸太田町長)

 23日、証人として出廷した前の安芸太田町長も、克行被告から現金20万円を受け取ったことを認め、「もらうべきではないお金を受け取った」と語りました。

 検察側の冒頭陳述によりますと、克行被告は、カネを渡した地方議員らの名前やその金額などの詳細な「買収リスト」を作成し、パソコンに記録していたとされています。しかし、このリストはパソコンから削除されていました。では、検察側はどうやって買収の全体像を把握したのでしょうか。“ある技術”が使われたとみられています。

 「こちらの会社では、捜査機関の依頼を受けてデジタルフォレンジックの作業が行われています」(記者)

 河井夫妻の事件に関わっていませんが、この会社は、検察庁や警察などから捜査協力の依頼を受け、削除されたデータの復元や解析といった「デジタルフォレンジック」技術を提供しています。

 「サンプルデータを消してみたいと思います」

 事前に用意したサンプルのデータを完全に削除し、復元作業を再現してもらいます。

 「これで一般の方からは確認できる状態ではないというものになります」

 データが削除されたハードディスクを慎重に取り出し、専用の解析装置に接続します。

 「復元されてますね」(記者)

 1分もかからず、データが復元されました。

 「単純な削除ではデータはしっかり残っておりまして、専用のツールを使って復元したり、解析するということを捜査機関で行っています」(AOSデータ 小瀬聡幸さん)

 さらに、携帯のGPS機能の解析によって得られる重要な情報があるといいます。

 「スマートフォンがGPSの情報を捕捉して、緯度経度の情報を時間と共に記録しています。所有者がいつどこにいたかを見ることができます」(AOSデータ 小瀬聡幸さん)

 事件解明に重要な役割を果たしてきたデジタルフォレンジック。河井夫妻が買収したとされる地方議員や関係者は100人以上にのぼっていて、今後も証人尋問が続きます。

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