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総務省は22日、菅義偉首相の長男らによる同省幹部への接待問題で、会食回数や費用の負担などの調査結果を衆院予算委員会理事会に報告した。接待を受けたのは12人、延べ38回あり、いずれも国家公務員倫理規程に違反する疑いがある。谷脇康彦総務審議官らすでに判明した4人の幹部以外にも、8人の職員が接待を受けていた。
総務省は放送事業会社「東北新社」に勤める首相の長男と食事をともにした幹部4人について調査した。4人に関してはこれまでの13回に加え、新たに6回会食していたとわかった。懇親会や忘年会、暑気払いなどの名目だった。手土産をもらったり、タクシー代を負担してもらったりした事例があった。
これとは別に当時総務審議官だった山田真貴子内閣広報官が2019年11月に東北新社社長らと会食していたとも発表した。総務省は「職務上の直接の関係はないが、利害関係者に該当していた可能性が高い」と説明した。
総務省は調査結果を踏まえ、24日にも幹部らを処分する。人事院の国家公務員倫理審査会に処分案と調査結果を報告する。審査会が妥当だと判断すれば、武田良太総務相が正式に決める。
武田氏は19日、処分に先立ち、秋本芳徳前情報流通行政局長と湯本博信前官房審議官を事実上更迭し、20日付で官房付に異動させた。
22日午後の衆院予算委には首相の長男と会食した幹部4人のうち、谷脇氏と吉田真人総務審議官が出席する。事務次官級の両氏が国会に出席するのは異例だ。野党は「首相の影響力により放送行政がゆがめられた」と批判し、予算委で追及する。
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