総務省幹部が放送関連会社「東北新社」に勤める菅義偉首相の長男らから接待を受けていた問題で、加藤勝信官房長官は24日午後の記者会見で、菅義偉首相の長男・正剛氏らと会食した山田真貴子内閣広報官が、1カ月分給与の10分の6を自主返納し、約7万4千円の飲食代を東北新社側に返金すること明らかにした。一方で加藤氏は、広報官の職にはそのままとどまるとした。
加藤氏は会見で「山田広報官から私に報告があり、『国会で大きな問題となり、国民の疑念を招く事態になっていることを重く受け止め、その責任を痛感し、深く反省している』とのことだった」と説明。山田氏から給与の自主返納などの申し出があったことを明らかにし「本人が今回のことを深く反省し、自らの職責の重さを十分に踏まえた対応だと受け止めた」と述べた。
その上で、加藤氏は「国民の皆さんの疑念を招く結果になったことは、はなはだ遺憾であり、深く反省してもらいたい。今後、このようなことがないよう私からも厳重に注意した」と説明。
さらに「今回の件を重く受け止め、
記者が山田氏が引き続き広報官や首相会見での司会を続けるかと質問すると、加藤氏は「私から職務を遂行、精励してもらいたいと申し上げると、深くうなずいていた」とし、山田氏が広報官の職務を続ける考えを示した。
総務省は接待問題で同省職員を処分したが、すでに同省を退職した山田氏は対象外となっていた。
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