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横浜市長選で小此木氏敗北 「政権批判は災害級」菅首相へ衆院選前に打撃 - 東京新聞

菅義偉首相

 横浜市長選で、菅義偉首相が全面支援した小此木八郎氏が敗れ、新型コロナウイルス感染拡大を抑えられない政権に対する民意の不満が、首相のお膝元でも鮮明になった。感染拡大をどう食い止めるのか。首相が説明を尽くして国民の信頼を取り戻さない限り、求心力低下は避けられない。

 今回の敗北を受け、10月の衆院議員任期満了を前に、自民党内で「首相が『選挙の顔』で勝てるのか」(閣僚経験者)との声が強まるのは必至。新型コロナ感染状況や内閣支持率の推移次第では、9月の総裁選で「新たな党の顔」を探す動きが起きる可能性もある。

 菅内閣の閣僚を辞任して市長選に立候補した小此木氏について、首相は全面支援を表明。新型コロナ対応に当たる河野太郎行政改革担当相や坂井学官房副長官まで応援にかり出す「総力戦」を展開した。

 だが、政府のコロナ対応は後手に回り、新規感染者は急増。首相は横浜市長選を制して衆院選への弾みとする考えだったが、ある副大臣は「致命的。地元の有権者にも見放されたのは相当なインパクトだ」。坂井氏も22日夜、記者団に「これが民意だ。謙虚に受け止める」と語った。

 昨年9月の菅内閣発足後、自民党は今年4月の衆参3選挙や千葉、静岡の県知事選などで敗北が続く。7月の東京都議選も、公明党と合わせても過半数に届かなかった。内閣支持率は一部の世論調査で、政権維持の「危険水域」とされる20%台まで下落している。

 追い打ちをかける横浜市長選の結果に、自民党中堅議員は「政権批判は災害級。総裁選と衆院選を前に、首相の立場は危うくなった」と話す。(山口哲人)

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