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米、東欧などに3000人派兵 ウクライナ侵攻に備え(写真=AP) - 日本経済新聞

米国は東欧諸国などに計3000人規模の米軍を派遣する=AP

【ワシントン=坂口幸裕】米国防総省は2日、東欧諸国などに計3000人規模の米軍を独自に派遣すると発表した。近く米国内や欧州の部隊を移動させる。ロシアによるウクライナへの再侵攻に備えて欧州に増派し、北大西洋条約機構(NATO)に加盟する東欧の抑止力を高める。

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国防総省によると、現在ドイツに駐留する1000人をルーマニアに移動させるほか、米南部ノースカロライナ州の米軍基地からポーランドに1700人、ドイツに300人の計2000人を派兵する。3カ国にはすでに米軍がいる。

ウクライナ南西部に国境を接するルーマニア、ロシアが最大3万人の部隊を配置した隣国ベラルーシの西部に位置するポーランドなどに軍を送り、警戒態勢を強化する。米国が東欧防衛に関与する姿勢を明確にする狙いで、欧州も英国やフランスなどが独自に東欧への軍派遣を検討している。

米欧はロシア軍がウクライナ国境付近に10万人規模の部隊を展開し、2014年に続きウクライナに再侵攻できる態勢が整っていると分析。部隊を展開するベラルーシから侵攻するシナリオも想定しているとみる。

米政府は今回の決定とは別に、NATOが多国籍の即応部隊をウクライナ周辺の東欧の加盟国に派遣すると決めれば最大8500人が参加する。米国を含む加盟国による4万人ほどの多国籍軍で構成する予定だ。

同省のカービー報道官は2日の記者会見で「ロシアのプーチン大統領は部隊を増強し続けている。侵略を抑止し、最前線の同盟国の防衛能力を高める」と述べた。一時的な措置だと強調し、NATOに加盟していないウクライナへの派遣を改めて否定した。

ロシアは21年12月、欧州の安全保障体制構想に関する独自の提案を発表した。ウクライナ国境付近で軍事的緊張を高めながら、米欧に受け入れを迫る構図だ。

米欧は1月26日、ロシアが強くこだわるNATOの東方拡大停止の確約などを拒否すると書面で正式に回答した。米国は米欧とロシアの双方が軍事演習を制限する案などを提示したが、ロシア側の要求と隔たりがある。プーチン氏は1日、米欧の回答について「ロシアの主要な懸念が無視された」と強い不満を示した。

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