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政府 緊急事態宣言解除へ |NHK 北海道のニュース - nhk.or.jp

北海道に出されている緊急事態宣言は、25日、解除されることになりました。
道内では25日から休業要請も大幅に解除され、社会経済の活動レベルが引き上げられることになりました。

政府は北海道の緊急事態宣言について、解除の目安とする「直近1週間の新たな感染者数が10万人あたり0.5人程度以下」は満たしていないものの、▼感染経路が追えていて、▼医療提供体制も改善しているなどとして、首都圏の1都3県とともに25日解除する方針で、このあと開かれる対策本部で正式に決定することにしています。
これによって、道独自の緊急事態宣言に次いで、北海道で先月16日から続いている緊急事態宣言は、今月31日の期限を前倒しして解除されることになります。
同じく25日、道は、石狩地方の飲食店で夜間に酒の提供を控えるよう求める協力依頼を解除したのに加え、道内の休業要請を大幅に解除しました。
石狩地方以外では、バーやスポーツクラブなど集団感染が懸念される一部の施設を除き、大半の休業要請が解除されました。
これによって、多くの公共施設や商業施設が再開することになり、社会経済の活動レベルが引き上げられることになりました。

【市民の受け止め】
北海道で継続されている緊急事態宣言が25日、解除されることについて、札幌市の人たちからは、「解除は早いのではないか」という声が目立ちました。
このうち医療関係の仕事をしているという40代の女性は、「新型コロナウイルスの患者向けの病床を確保しているために、ほかの患者を十分に診られないなど、現場では影響が続いています。解除したらまた患者が増えると思うので、まだ早いと思います」と懸念を示しました。
30代の女性は、「まだ感染者数の目安を下回っていないので大丈夫なのか不安ですし、全体的に気が緩まないか心配です。ワクチンや特効薬ができたわけでもないので、解除されたとしても自分は外出を控えます」と話していました。
60代の男性は、「まだ解除は早いと思いますし、特に学校が心配です。ただ、これ以上継続すると経済の回復にものすごい時間がかかると思うので、政府の判断には難しい面もあると思います」と話していました。
30代の男性は、「きのうまた感染者数が増えたので、もうちょっと感染者が減ってから解除した方が良いと思います。解除されたとしても引き続き感染のリスクはあるので、今後もマスクの着用や手洗いを徹底して生活
していきます」と話していました。

【洞爺湖温泉街では】
外国人にも人気がある洞爺湖温泉は、25日も観光客の姿は見られず閑散としていて、多くのホテルで休館が続いています。
湖畔の貸しボート店では、ことしも大型連休前から営業を始めましたが、訪れる客はほとんどいないということで、モータボートやスワンボートは使われないまま陸に置かれていました。
スタッフの毛利美枝子さんは「開店休業の状態です。緊急事態宣言が解除されてもそれほど多く人は来ないのではないか。ことしいっぱいは厳しいと思います」と話していました。
また、依田信之さんが経営する旅館には、ここ数年、中国や台湾などからの観光客が多く訪れていましたが、いまは外国人の宿泊予約はありません。
また、小中学校の修学旅行が中止されたため、バスの運転手などからも宿泊キャンセルの連絡が相次いでいるということです。
依田さんは緊急事態宣言の解除について、「すごくありがたい」と話す一方、「いつお客さんが戻ってくるのかわからない。おいしい料理と温泉を守りながら頑張ってやっていくしかない」と話していました。

【知事は】
緊急事態宣言が解除されることになったことを受け、北海道の鈴木知事は25日、記者団に対し、「宣言が解除されても、感染がゼロになるわけではない。北海道では感染経路が不明な感染者が一定程度出ていることなど、現状をしっかり認識し、注意しなければならない」と述べ、解除後も感染防止対策を徹底するよう呼びかけました。
そして鈴木知事は、25日に大幅に解除した道内の休業要請と、感染状況が深刻な札幌との往来の自粛要請を今月いっぱい継続することを明らかにしました。
そのうえで鈴木知事は、休業要請について、感染状況を見極めながら来月以降のさらなる緩和を検討する考えを示しました。
今月29日までに来月以降の対応を明らかにするということです。

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