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【ワシントン=鳳山太成】米航空宇宙局(NASA)の火星探査車「パーシビアランス」が18日午後(日本時間19日午前)、火星への着陸に成功した。高温にさらされながら猛スピードで突入する難題を乗り越えた。土の中から微生物が存在した兆候を見つけ出し、地球外生命の痕跡を探る。
NASAによると、探査車と母船を載せたカプセルが時速2万㌔㍍で火星の大気圏に突入。パラシュートを広げて減速し、母船が重さ1㌧の探査車をつり下げて表面に下ろした。機体の表面が1300度以上になるなど「恐怖の7分間」と呼ばれる困難な着陸を無事果たした。2020年7月に地球を出発していた。
着陸したのは、湖があったとみられる直径45㌔㍍のクレーター。カメラや分析装置を積み込んだ探査車が動き回り、土壌や岩に含まれる物質を調べる。地面に穴を掘って採取した土壌サンプルは将来、別の探査機で地球に持ち帰る計画だ。
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数十億年前の火星は地球に環境が似ていたとされる。今よりも温暖で液体の水が流れており、微生物が存在した可能性がある。地球外生命の痕跡が見つかれば、生命誕生の謎を解く手がかりが得られる。
NASAが火星に探査車を送るのは5機目。火星にはアラブ首長国連邦(UAE)や中国も探査機を周回軌道に投入したばかりだ。中国は5月にも着陸させる。米国は将来、火星への有人着陸も目指しており、パーシビアランスで得た情報を役立てる。
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