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対向車線にも横転バスのタイヤ痕…下り坂でフットブレーキ踏み続けるのは「考えにくい」 - 読売新聞オンライン

 静岡県小山町須走の県道・通称「ふじあざみライン」で1人が死亡、20人が重軽傷を負った観光バスの横転事故で、現場付近の路面には、観光バスのものと思われる複数のタイヤ痕が残されていた。一部は対向車線にはみ出しており、観光バスが事故の直前に車体を制御できなくなっていた可能性もある。県警は、ブレーキの使いすぎなどの運転ミスがあったとみて、事故の状況を調べている。

 事故現場では14日午前9時過ぎから、時折雨が降る中、県警の捜査員約5人がタイヤ痕に沿って白線を引いたり、3Dスキャナーなどを使って測量するなど、周辺の状況を調べていた。

 現場は富士山須走口5合目から急な坂道を約5キロ下った地点。捜査関係者によると、観光バスを運転し、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致傷)容疑で現行犯逮捕された運転手の男(26)は「ブレーキが利かなかった」などと話しており、運転ミスやフットブレーキを使い続けたことが事故の原因の可能性がある。

 県警などによると、フットブレーキを踏み続けると、ブレーキの部品が高温となり、摩擦が弱まって利かなくなる「フェード現象」になることや、圧縮空気でブレーキをかける「エアブレーキ」のタンク内の空気圧が低くなり、制動力が低下することがあるという。

 県内で貸し切り観光バスを取り扱う会社によると、大型バスは下り坂では、エンジンブレーキや補助的な役割の「排気ブレーキ」を使うのが基本という。安全対策担当者は「ブレーキが利かなくなる恐れがあり、フットブレーキだけを使い続けることは考えにくい」と述べた。

 この事故で亡くなった埼玉県入間市、無職枝川恵美子さん(74)を知る女性(77)は、「また会いましょうねと話していたのでショック」と肩を落とした。

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