Search

双子の遺体を段ボール箱に入れ平穏願う手紙…遺棄罪に問われた元実習生に逆転無罪 - 読売新聞オンライン

 熊本県で2020年、出産した双子の乳児を遺棄したとして死体遺棄罪に問われたベトナム人の元技能実習生レー・ティ・トゥイ・リン被告(24)について、最高裁第2小法廷(草野耕一裁判長)は24日、有罪とした1、2審判決を破棄し、無罪とする判決を言い渡した。裁判官4人全員一致の意見。リンさんの無罪が確定する。

 事件の背景には、妊娠を理由に帰国させられることを恐れて孤立するなど、技能実習生が不当な扱いを受けている実態があるとの指摘が出ていた。判決ではそうした点への言及はなかったが、専門家などからは、リンさんの無罪を機に制度の見直しを求める声が改めて上がった。

 リンさんは20年11月15日、同県芦北町の自宅で出産した双子の遺体を段ボール箱に入れ、自室の棚に放置したとして起訴された。箱には、自分で名付けた双子の名前のほか、〈早く、平穏な場所に戻れますように〉などとつづったノートの1ページを入れていて、リンさんの行為が死体遺棄罪にあたるかどうかが争点となった。

 同小法廷はまず、死体遺棄罪は死者を悼む気持ちを保護するためにあることから、「習俗上の埋葬などとは認められない形で遺体を隠す行為は遺棄にあたる」との初判断を示した。

Adblock test (Why?)



Bagikan Berita Ini

0 Response to "双子の遺体を段ボール箱に入れ平穏願う手紙…遺棄罪に問われた元実習生に逆転無罪 - 読売新聞オンライン"

Post a Comment

Powered by Blogger.