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山口 阿武町 4630万円誤給付 住民逮捕 返還求めた日から出金か - nhk.or.jp

山口県阿武町から誤って振り込まれた4630万円の給付金の一部を別の口座に振り替えたとして、電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕された町内に住む24歳の住民が、町が誤りに気付き返還を求めたその日から出金していたことが関係者への取材でわかりました。調べに対し「金はオンラインカジノで使った」などと供述しているということで、警察は詳しいいきさつを調べています。

山口県阿武町の無職、田口翔容疑者(24)は、4月、町から振り込まれた国の臨時特別給付金合わせて4630万円について、誤って入金されたと知りながら、スマートフォンでオンライン決済サービスを利用し自分の口座から決済代行業者の口座にこのうちの400万円を振り替えたとして、電子計算機使用詐欺の疑いが持たれています。

町は、4月8日に誤りに気付き、田口容疑者の自宅を訪れ謝罪するとともに返還の手続きを行うよう求めていますが、関係者によりますと、その日に、67万円余りを、使用した際に即時に引き落とされる「デビット決済」で出金していたことがわかりました。

田口容疑者は4月18日までの11日間に34回にわたって、振り込まれた4630万円の全額を出金していて、警察によりますと調べに対し、「金はオンラインカジノで使った」などと供述しているということです。

警察は、押収したスマートフォンを解析するなどして、詳しいいきさつを調べています。

阿武町 花田町長「逮捕で真実知ることに近づいた」

給付金の振り込みを受けた24歳の住民が逮捕されたことを受けて、山口県阿武町の花田憲彦町長は、19日午前、記者会見し、「逮捕によって真実を知ることに近づいたと思う」と述べました。

この中で花田町長は、「突然の逮捕に驚いたというのが率直なところだ。逮捕によって真実を知ることに近づいたと思う」と述べました。

そのうえで、「弁護士の発言では、本人は『オンラインカジノでお金を全部すって無くなってしまった』という話だが、にわかに信じられないし、どこかにいろんな形でお金が残っている可能性があるんじゃないかなと思う。訴訟の中で、しっかり話していただきたい」などと述べ、事実関係を明らかにしたうえで全額を返金してもらいたいと強調しました。

一方で、「私たちが誤って振り込んだことが発端となり、本当に当事者に申し訳ないことをしたと思っている」と述べました。

住民「ちゃんと返してやり直しを」

容疑者が逮捕されたことについて、阿武町の60代の女性は「町が誤って振り込んでいるので彼だけが悪い訳ではないと思います。お金をちゃんと返してやり直せるよう頑張ってほしい」と話していました。

また、容疑者の山口市内の実家近くに住む80代の女性は、「駐輪場のバイクの止め方が悪かったため容疑者に注意したことがあったが、そのときは『わかりました』と素直に応じていたので、逮捕されたと聞いて驚いた。早くお金を返してほしいと思います」と話していました。

60代の女性は、「逮捕はびっくりしました。なくなったお金は税金なので元に戻ってほしいと思いますが、彼だけでは難しいと思います」と話していました。

妻の実家が町内にあるという70代の男性は、「町の対応がもっと早ければここまでの騒ぎにならなかったと思います。真面目に働いてもらい、何年かかっても金は返してもらわないといけない」と話していました。

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