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抵抗する容疑者を警察官が警棒で制圧、札幌のセコマ店員3人死傷事件 - au Webポータル

事件現場となったコンビニの店内では、鑑識が集まり店内を確認しながら話し合っていた=2024年2月25日午前11時7分、札幌市北区、古畑航希撮影

 北海道内179市町村のうち175市町村に出店し、道民にとって身近なコンビニ「セイコーマート(セコマ)」。25日早朝、札幌市北区の北31条店で店員の男女3人が刃物で刺され、40代の男性が死亡する事件が起きた。地域で親しまれるセコマで起きた惨劇に、住民たちは、言葉少なに恐怖を語った。

 同店から「包丁のようなものを持った男が暴れている」と110番通報があったのは、午前6時47分。5分と経たず警察官が駆け付けたときには、店の外の路上で血を流している60代の男性店員と、包丁を手にした宮西浩隆容疑者(43)=殺人未遂容疑で現行犯逮捕=の姿があった。

 道警によると、宮西容疑者は「おれが刺した」などと包丁をちらつかせて声を出していた。路上の店員も「あの男にやられた」という趣旨の説明をしたという。

 近くの住民が撮影した動画には、宮西容疑者を警察官がとりおさえる様子が映っていた。包丁を手に抵抗する宮西容疑者を、3~4人の警察官が警棒を使って制圧し、包丁を奪って遠くに投げ飛ばしていた。

 道警によると、当時店内には店員5人と客がいた。宮西容疑者はまず、店内で店員を相次いで刺したとみられるという。

 このうち、店内で倒れていた40代の男性が死亡した。路上で血を流していた60代の男性は重傷とみられるが命に別条はないという。

 レジを狙われた形跡はなく、金銭が目的ではないとみられ、道警は動機を詳しく調べている。

 事件が起きた現場ではセコマを囲うように規制線が張り巡らされた。規制線の外からも、店内のレジ前に大きな血痕が見えた。

 さらに店外には、約30メートル先のマンションの前まで点々と血痕が続いていた。路肩に積もった雪に、血しぶきのような大きな血痕が残されていた場所も4~5カ所あった。

 現行犯逮捕の様子を撮影した50代の男性は、娘から「外で大声を上げる男がいる。近くで人も倒れている」と聞いて事件に気づいたという。「毎日何の気なしに使っているコンビニで事件が起きてこわい」

 現場を見にきていた女性(72)は「この地域は年寄りも多い。セコマは総菜が多く、よく買いに来る」と話した。女性には「雪降って大変だね」などと言葉を交わした顔なじみの店員もいるといい、「相当、けがしているのかな。心配です」と店員たちの身を案じた。

 セイコーマートは公式のX(旧ツイッター)で、死亡したのが社員だったと説明。「亡くなった社員のご冥福をお祈りし、ご遺族の方へお悔やみ申し上げます。また、2名の従業員の早い回復を願っております。現在警察の捜査に協力するため、当該店舗はしばらくの間休業いたします」と投稿した。(新谷千布美、古畑航希、上保晃平)

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