中国、国防相会談拒否で米に責任なすり付け - 産経ニュース

記者会見する中国外務省の毛寧報道官＝３０日、北京（共同）

【北京＝三塚聖平】中国外務省の毛寧（もう・ねい）報道官は３０日の記者会見で、オースティン米国防長官と中国の李尚福（り・しょうふく）国務委員兼国防相の会談を中国側が拒否したことについて「米側は、中国の主権、安全、利益に関する懸念を適切に尊重すべきだ」と述べ、米側に責任があるという主張を展開した。

毛氏は「中米両軍の対話が困難に直面している原因については、米側がよく分かっている」と米国に責任を押し付けた。その上で、米側に対して「直ちに誤ったやり方を是正し、誠意を見せ、両軍の対話と意思疎通に必要な雰囲気や条件を作り出すべきだ」と求めた。

米国防総省は２９日、６月２～４日にシンガポールで開かれるアジア安全保障会議（シャングリラ対話）に合わせて要請していたオースティン氏と李氏の会談に関し、中国側が拒否したと明らかにした。米国による李氏への制裁を問題視した可能性がある。

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