Search

「腕に着ける資産」 ロレックス強盗被害相次ぐ 転売は困難との指摘も - 産経ニュース

強盗被害にあった高級時計店を調べる捜査員ら=8日午後、東京都中央区(鴨志田拓海撮影)
強盗被害にあった高級時計店を調べる捜査員ら=8日午後、東京都中央区(鴨志田拓海撮影)

東京・銀座の高級腕時計専門店で8日に起きた強盗事件では、ロレックスの腕時計100点以上が被害に遭ったとみられる。高級腕時計の代名詞ともいえ、高い人気を誇るロレックス。人気の背景には、著名人も愛用するなど長年にわたって培われてきた高いブランド力がある。資産価値の高さから強盗事件が相次ぐ一方、正規のルートで転売して金銭を得るのは難しいとの指摘もある。

公式サイトによると、ロレックスは1905年にロンドンで、当初は時計専門商社として創立された。その後、製造に乗り出すとともに、多くの時計メーカーが本社を置くスイスのジュネーブに拠点を移した。1926年には世界で初めて防水性を備えた腕時計を開発。1953年のエベレスト初登頂の際にも使用されるなど信頼性の高さを示す数々のエピソードもあって、高級ブランドとしての地位は揺るぎないものとなった。

著名人にも愛用者が多く、人気スパイ映画「007」シリーズの主役、ジェームズ・ボンドも長く愛用。日本ではかつて俳優の木村拓哉さんが作品内で着用したモデルが品薄になったこともある。

近年は新型コロナウイルス禍の影響による生産体制の縮小もあって、価格は一段と高騰。中古品であっても本来の定価を大幅に上回るプレミアム価格で売買され、モデルや生産年代によっては1000万円を超えることも珍しくない。

ブランド品の買い取りを行う「コメ兵」を展開するコメ兵ホールディングス(名古屋市)では、芸能人やスポーツ選手も愛用するモデル「デイトナ」のうち特に人気の高い機種を400万~450万円で買い取っているが、現在、在庫はゼロ。昨年3月に販売した際の価格は600万円だったという。広報担当者は価格高騰の背景について「人気モデルは品薄が続き、愛好家が高値でも買い取るようになった。また、転売して利益を得る投資目的で購入する人も増えたためではないか」としている。

こうした高い資産価値を背景に、貴金属店を狙った強盗・窃盗事件は各地で続発している。東京・上野では、3月24日にロレックスなどの腕時計45点(計9900万円相当)が奪われる事件が発生。4月14日と5月7日にもブランド品買い取り店と別の貴金属店が相次いで被害に遭った。

一方で、強盗や窃盗の被害品については、犯人が転売で利益を得るのを防ぐため、警察から製造番号などの情報が業者に提供されるという。

コメ兵ホールディングスによると、本社にファクスで届いた情報はすみやかに国内の店舗で共有しており、「事件後、情報を早く提供していただければ盗品だと対応できる」という。さらに、過去に盗品の取引に携わった人物の情報提供も受けており、買い取りの際の身元確認で合致した場合、買い取りを拒否することもあるという。

強盗容疑で再逮捕、起訴なら実名報道も 銀座強盗事件で逮捕の18、19歳

「平和ボケ」の声も 銀座強盗事件、犯行動画が話題 

Adblock test (Why?)



Bagikan Berita Ini

0 Response to "「腕に着ける資産」 ロレックス強盗被害相次ぐ 転売は困難との指摘も - 産経ニュース"

Post a Comment

Powered by Blogger.