経歴詐称の疑惑が持たれている米共和党のサントス下院議員（34、ニューヨーク州）が10日、連邦検察当局に逮捕された。大陪審は９日の時点で詐欺とマネーロンダリング（資金洗浄）、公金横領、詐称を含む13の罪状で同議員を起訴。起訴状は10日に開示された。
サントス被告を巡っては、昨年11月の議員当選直後から５カ月にわたって捜査が行われてきた。同被告は10日午後にニューヨーク州ロングアイランドの連邦地裁に出廷し、罪状認否を行う。
サントス被告（首都ワシントンの連邦議会議事堂にて）
Photographer: Al Drago/Bloomberg
ニューヨーク州東部地区の連邦検事ブレオン・ピース氏は声明で、サントス被告は「政治献金を私用に流用したほか、パンデミックで職を失ったニューヨーク州住民の手に渡るはずだった失業保険を不正に請求し、下院で虚偽の発言を行った」と指摘した。
起訴状によれば、サントス被告は2020年３月22日から21年４月15日にかけ、ニューヨーク州労働省から２万4744ドル（約330万円）の失業保険を受給。この間に同被告は、投資会社の地域ディレクターとして年間12万ドル前後の所得を得ていた。
同被告は昨年の議員当選後、納税者と失業者を詐欺から守るという名目の法案を共同策定。過剰受給金の25％までは返納を免除するほか、失業保険詐欺の時効成立期間を10年に延長する内容がこの法案に盛り込まれた。
原題：George Santos Charged With Fraud, Theft, Money Laundering (3)（抜粋）
Santos Scammed $25,000 in Covid Jobless Perks, Prosecutors Say（抜粋）
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