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昨年の大学入学共通テストの初日、東京大学前で受験生や高齢者が次々と刺された。逮捕されたのは、国内最難関とされる東大理科三類を目指していた、当時17歳の高校2年の少年=名古屋市=だった。裁判では、勉強に過度にのめり込んだ末にゆがんだ考えを抱き、事件に至った経緯が明かされた。
2023年10月の初公判。19歳になった被告は黒のスーツをまとい、短髪に眼鏡をかけた姿で東京地裁に出廷した。
起訴内容は、22年1月15日午前8時半ごろ、東大弥生キャンパス前の路上で、受験生2人や通行中の高齢男性を殺そうと包丁で背中を刺し、けがを負わせたというもの。その直前、電車内や駅の構内で火をつけた着火剤などを投げ、駅員らに消火活動などをさせた罪にも問われた。
起訴内容に誤りがあるかを問われると、被告は「特にございません」と認めた。
「普通の小学生」、塾に行きだして変わった
法廷での証言から生い立ちをたどる。
被告は大学職員の父親と、パート従業員の母親の第1子として育った。弟と妹が計3人いた。
小学校時代は「普通の小学生」(被告本人)。テレビゲームやカードゲームを好み、友人もいた。漫画も好きで、「漫画家になりたい」と夢を口にすることもあった。
5年生で塾に入った。地元では「スパルタ塾」として知られていたが、苦に思わず、勉強に取り組むようになった。
公立中に進学し、中学2年になると成績がぐんぐん伸び始めた。50~20位だった学年順位が、3年生でひと桁台になった。
弁護人「成績が上がるにつれ、変化は?」
被告「中2までは関心を示し…
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