今治ピアノ教師殺害、次女「別れ話に応じず困っている」と警察に相談…容疑者にストーカー警告せず - 読売新聞オンライン

　愛媛県今治市の住宅でピアノ教師冨田小雪さん（６４）が殺害された事件にからみ、県警は２７日、冨田さんの次女（３５）への暴行容疑で、自称会社員の男（３４）（愛媛県西条市）を逮捕した。昨年１１月には、次女から男との交際を巡るトラブルについて県警に相談があったという。

　発表によると、男は２６日午後５時２０分頃、今治市内の路上で、次女の体を抱え込み、腕を引っ張るなどの暴行を加えた疑い。調べに対し、容疑を認めている。県警は、男がその後、次女を連れて車で逃げたとみている。

　冨田さんは同日午後６時すぎ、自宅で倒れているのが見つかり、搬送先で死亡が確認された。死因は首を切られたことによる失血死で、県警は冨田さんに対する殺人容疑でも調べる。次女は所在不明だったが、２７日夜、同県内で保護された。

　県警によると、次女は昨年１１月に今治署を訪れ、「男に別れ話を何度しても応じず、困っている」と相談。次女は事件化を求めず、同署は刑事手続きやストーカー規制法などに基づく警告を行わなかった。その後、相談はなく、同署も次女に連絡を取らなかったという。

　県警は、「相談は警察に知っておいてほしいという趣旨だった。被害者の意向を踏まえて対応した」としている。

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