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「チャンドラヤーン」は古代からインドなどで使われたサンスクリット語で「月への乗り物」を意味します。
インドは2008年、初号機となる月探査衛星「チャンドラヤーン1号」を打ち上げ、予定どおり月を周回して上空から観測を行い、月の表面に水が存在することを示す画期的な分析結果につながりました。
そして、11年後の2019年、初の月面着陸に挑むため、2号機となる「チャンドラヤーン2号」を打ち上げ、月の軌道に投入することに成功しました。
しかし、1か月余りたったその年の9月、月面への着陸を試みた際に、高度2.1キロまで降下したところで通信が途絶え、月面に衝突して着陸は失敗に終わりました。
失敗はしたものの、目標地点の付近には到達したとみられることや月の上空をまわる「周回機」は正常に機能したことなどから、インドが月探査に必要な高いレベルの技術力を持っていることが示されました。
4年ぶりとなる後継機の「チャンドラヤーン3号」の打ち上げは、月面着陸への再挑戦となります。
インドのモディ首相は、月探査以外でも宇宙船による有人の宇宙飛行を実現させる方針を示しているほか、独自の宇宙ステーションの建設計画も明らかにするなど、宇宙開発に力を入れる姿勢を示しています。
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