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ロシア、「黒海穀物合意」から一時離脱 食料高加速の恐れ - 産経ニュース

ウクライナ南部オデッサ港を航行するトルコ船籍の貨物船=16日(ロイター=共同)
ウクライナ南部オデッサ港を航行するトルコ船籍の貨物船=16日(ロイター=共同)

ウクライナ産穀物を黒海経由で輸出する手続きを定めたロシアとウクライナ、トルコ、国連の間の「穀物合意」を巡り、ペスコフ露大統領報道官は合意の延長期限である17日、ロシアが合意から一時的に離脱すると発表した。タス通信が伝えた。ロシアは自身の要求が満たされた場合、合意に復帰するとしている。合意の失効で穀物の流通量が減少し、世界的な食料価格高騰が加速する恐れがある。

ロシアは従来、合意延長に応じる条件として、露農業銀行を国際決済ネットワーク「国際銀行間通信協会(SWIFT)」に再接続することや対露制裁に伴う物流問題の解消などを提示。ペスコフ氏は「これらは履行されていない」と述べた。ロシアは合意からの離脱で国際社会を揺さぶり、自身の要求を聞き入れさせる思惑だとみられる。

合意は、ロシアの侵略で停滞したウクライナ産穀物の輸送を再開させ、世界の食料高を解消する目的で、昨年7月に成立。運搬船の航路の安全を保証する内容で、各当事者の異論がなければ120日間ごとに延長される仕組みとされた。

ただ、合意成立後、ロシアは「食料危機に直面する貧困国に穀物がほとんど届いていない」「合意の一部として国連が約束した露産穀物・肥料の輸出障壁の撤廃措置が進んでいない」と不満をたびたび表明。今年3月と5月の延長期限では60日間だけの延長に応じた一方、不満が解消されなければ7月の延長には応じないとの立場を示してきた。

「穀物合意」離脱 ロシアにもリスク 非欧米諸国と関係悪化も

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