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ワグネルの反乱開始から数時間、露治安機関がスロビキン上級大将ら軍高官10人超拘束か - 読売新聞オンライン

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは13日、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の創設者エフゲニー・プリゴジン氏が6月下旬に露国内で反乱を始めてから数時間のうちに、治安機関が反乱の拡大阻止のため軍高官ら10人超を拘束したと報じた。プーチン政権は露軍内部の反乱協力者に関する情報を公表していないが、粛清が水面下で進んでいる可能性がある。

 同紙は複数の関係者の話として、一時的な拘束を含めると少なくとも軍高官13人が拘束され、15人が職務停止や解任となったと伝えた。拘束された13人には、ウクライナ侵略の露軍副司令官セルゲイ・スロビキン上級大将や軍の情報機関「参謀本部情報総局」(GRU)副局長も含まれるという。露下院国防委員長(元国防次官)は12日、スロビキン氏について「休養中だ。連絡が取れない」と地元メディアに述べた。

 一方、露国防省は12日、ワグネルから戦闘車両をはじめ2000以上の兵器・装備や弾薬2500トンの引き渡しを受け、「武装解除」が事実上完了したと発表した。ただ、露軍内部では、プリゴジン氏が敵視していたセルゲイ・ショイグ国防相やワレリー・ゲラシモフ参謀総長への不満が噴出している。

 ウクライナ南部ザポリージャ州の露軍占領地域で防衛作戦を指揮する軍司令官を解任された少将は、露メディアが12日に報じた音声メッセージで、砲弾不足などで配下の部隊の犠牲者が増えている窮状を訴えたことが解任理由になったと明らかにした。軍指導部の裏切りが、部下の犠牲につながったと非難した。

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