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埼玉県議選で当選無効の維新・中村美香議員「認識を誤った」…支持者ら「裏切られた」 - 読売新聞オンライン

 埼玉県議選南1区で初当選した中村美香議員(36)(日本維新の会公認)の当選を無効とする決定が発表された。県選挙管理委員会は、4月9日の投開票日までの中村氏の居住地が、三郷市で37日間、草加市で68日間だったとし、立候補者の要件である「県内同一市町村での3か月以上の居住実態」がなかったと結論づけた。中村氏は県選管に「認識を誤った」「勘違いした」と釈明した。

 県選管の決定などによると、中村氏は昨年12月26日、東京都内から三郷市に移り住んだ。中村氏はそれ以前の3か月弱も、住民登録はしなかったものの父親と一緒に同市で暮らしていたと主張したが、県選管は水道光熱費の状況なども調べ、主張を認めなかった。

 また、同日以降であっても、三郷市で3か月以上暮らしていれば要件はクリアしたが、維新の公認発表後の2月1日、中村氏は南1区の草加市に転居した。

 中村氏は8月17日まで、県選管の決定の取り消しを求めて東京高裁に提訴できる。その場合、判決で当選無効が確定するまで、中村氏の議員資格は継続し、報酬も得られる。

 当選無効が確定すれば、公職選挙法に基づく更正決定の選挙会が開かれ、南1区で次点だった小森克己氏(48)(立憲民主党公認)の繰り上げ当選が決まる。

 中村氏は取材の申し入れに応じていない。維新県総支部代表の高橋英明衆院議員は14日、「有権者にご心配をおかけし、心よりおわび申し上げます。決定内容を精査し、対応を検討します」とするコメントを出した。中村氏の当選は、維新にとって県議会で初の議席獲得だったが、これを足がかりにした党勢拡大は難しくなった。

 県選管の決定が確定すれば、有効投票総数(6万4086票)の2割超を占めた中村氏の得票は無効となる。草加市内の支持者や有権者からは14日、失望や憤りの声が聞かれた。

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