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クリミア橋爆発は「ウクライナの無人艇のテロ攻撃」 ロシア側が発表:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル

 ロシアが実効支配するウクライナ南部クリミア半島とロシアを結ぶクリミア橋で17日未明、爆発が起こり、2人が死亡した。ロシア対テロ委員会は「ウクライナの無人艇2隻のテロ攻撃で橋の道路部分が壊れた」と発表した。連邦捜査委員会は捜査を始め、「関与したウクライナの特殊機関と武装組織の人物を特定した」としている。

 AFP通信はウクライナの情報筋の話として、「ウクライナ保安局と海軍による特別作戦で、水上ドローン(無人艇)が攻撃した」と伝えた。

 報道によると、爆発で橋の道路部分が一部損壊し、裂けて傾いた。車で走行していたロシア南部ベルゴロドの夫婦が死亡し、娘が負傷した。一時通行停止となったが、その後、鉄道部分は再開している。

 ロシアのペスコフ大統領報道官によると、プーチン氏は副首相を現地に派遣した。

 ロシアでは夏休みシーズンが始まり、クリミア橋周辺は連日、交通渋滞が伝えられていた。クリミアの親ロシア派トップは観光客らに、クリミア橋は使わず、一方的に併合宣言したウクライナ4州を通るように求めた。

 いまのところウクライナ側は公式に攻撃への関与を認めていない。だが、ポドリャク大統領府長官顧問は橋の爆発後、「大量殺害のロシアの装備を運ぶ違法な建築物は、必然的に短命に終わる」と投稿。ウクライナメディア「RBCウクライナ」は、ウクライナ保安局長官が「橋は極めて正当な目標であり、勝利後に特別作戦の詳細を話す」と語ったと伝えた。

 ウクライナは6月、領土奪還に向けた反転攻勢を本格化。ロシア軍の補給路を寸断するためクリミア橋が標的になっているとの見方が出ていた。

 クリミア橋では昨年10月にも爆発があり、ウクライナ国防次官が今月、「ロシアの兵站(へいたん)を寸断するため、クリミア橋への最初の攻撃が行われた」と関与を認めた。

 クリミアとロシアが一部を占領するウクライナ南部ヘルソン州を結ぶ橋も6月下旬に攻撃を受けて損傷しており、今後、ロシア軍の補給に問題が生じる可能性もある。

 一方、17日は黒海を通じたウクライナからの食料輸出協定の期限。ロシア側は、ロシア産の食料や肥料の輸出への制裁が緩和されていないと延長に難色を示してきた。タス通信によると、ペスコフ氏は同日、「ロシアに関する部分が履行されておらず、協定は終了する」と報道陣に話した。

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