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陸自ヘリ事故 きょうも「飽和潜水」で捜索 3人の引きあげ急ぐ - nhk.or.jp

陸上自衛隊のヘリコプターが沖縄県の宮古島の周辺で消息を絶った事故は、16日現場周辺の海中で見つかった2人の死亡が確認されました。自衛隊は17日も隊員を潜らせてほかに海中で確認された3人の引きあげを急いでいます。

今月6日、陸上自衛隊のヘリコプターが宮古島の周辺で消息を絶ち、乗っていた隊員10人が行方不明になった事故で、自衛隊は16日、宮古島と橋でつながる伊良部島の北およそ6キロの水深106メートルの海底で、隊員とみられる5人を見つけ、このうち2人の死亡を確認しました。

遺体は17日、陸上自衛隊のヘリコプターで宮古島から那覇市内に運ばれ、死因の特定などが行われるものとみられます。

自衛隊は17日も「飽和潜水」と呼ばれる特殊な潜水ができる隊員を海中に潜らせ、ほかの3人の引きあげと、まだ行方が分かっていない隊員の捜索を続けています。

また、陸上自衛隊は、事故原因を究明するため、海底で見つかった胴体部分とみられる損壊した機体の状態を調べた上で回収方法の検討を進めることにしています。

岸田首相「痛恨の極み」

岸田総理大臣は17日午前10時ごろ、総理大臣官邸に入る際、記者団に対し「きのう潜水員が要救助者5名と損壊したヘリコプターの一部を発見し、そのうち2名をひきあげ、残念ながら2名の方は亡くなっていることを確認した。懸命な救助活動を行ってきたものの、こうした報に接したことは痛恨の極みだ」と述べました。

また「国民、日本の防衛のために全身全霊を捧げてこられた坂本・第8師団長をはじめ10名の隊員が1日も早くご家族のもとに帰ることが出来るよう全力を尽くし、あわせて事故原因の究明に努めたい」と述べました。

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