新任の第８師団長「坂本雄一陸将の志を引き継ぐ」「残る４人の一刻も早い発見を」 - 読売新聞オンライン

　陸上自衛隊員１０人が搭乗した多用途ヘリコプターが沖縄県・宮古島周辺で行方不明になった事故で、死亡した坂本雄一陸将の後任として第８師団長に着任した青木伸一陸将（５７）が２２日、熊本市の北熊本駐屯地で記者会見した。「事故原因を究明し、説明していくことが大事だ」と述べた。

　２１日付で着任した青木師団長は「地域住民に心配や不安を与え、心よりおわびする」と事故を陳謝した。坂本陸将については「実直で真面目。素晴らしい自衛官で惜しい人材を失った。志を引き継ぐ」と話した。

　事故では水深１０６メートルの海底でヘリが見つかった。内部から５人が発見され、全員の死亡が確認された。現場には隊員とみられる１人が取り残されている。青木師団長は「残る４人の一刻も早い発見と、機体の回収を行いたい」と語った。

　第８師団（約５０００人）は九州南部を担当しており、「事態の早期収拾を図り、防衛・警備や災害に即応できる態勢を立て直す」と強調した。これに先立つ着任式では、隊員約３２０人に「国民に期待、信頼される第８師団を共につくりあげていく」と述べた。

Adblock test (Why?)

Bagikan Berita Ini