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爆発した筒に複数のナット、殺傷能力強める狙いか…岸田首相の10m先から投げ込まれる - 読売新聞オンライン

 岸田首相の選挙演説会場に爆発物が投げ込まれた事件で、兵庫県川西市の無職木村隆二容疑者(24)(威力業務妨害容疑で逮捕)が投げた爆発物の筒にナットのような金属部品が複数取り付けられていたことが捜査関係者への取材でわかった。和歌山県警は、爆発時にナットを飛散させて威力を強める狙いがあったとみて、爆発物の構造などを調べる。

 爆発物の筒は15日午前、衆院和歌山1区補欠選挙(23日投開票)の自民党候補の演説会場だった和歌山市の漁港で、首相のすぐ近くに投げ込まれた。

 現場で撮影された写真には爆発前の筒(長さ約20センチ)が写っており、導火線とみられるひも状のものにナットとみられるものが外付けされていた。県警もこうした画像を確認している。

 筒は投げ込まれてから約50秒後に爆発。首相は付近にいた警護員らが既に避難させており、けがはなかった。県警は、聴衆の中にいた木村容疑者が首相の約10メートル先から爆発物を投げ込んだとして現行犯逮捕した。

 その後の現場検証で、現場付近からナットのようなものや金属製とみられる破片が数点見つかった。投げ込まれた筒は爆発した地点から約40メートル離れた倉庫の壁にぶつかった。爆発の衝撃で飛んだとみられる。

 木村容疑者は現場で取り押さえられる直前、投げ込まれた爆発物と似た形状の筒をもう1本所持。この筒は爆発せずに現場に残っており、県警が回収した。長さ約20センチで、導火線やナットがついていた。

 銃器の専門家によると、パイプ爆弾は筒の両側を密閉し、着火すると内部の圧力が強まって爆発する仕組み。殺傷能力を高めるため、中にクギを入れたり、外側にナットなどの金属類を付けたりするという。

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