Search

北朝鮮の軍事偵察衛星、浜田防衛相が破壊準備命令 - 日本経済新聞

浜田靖一防衛相は22日、弾道ミサイルなどを迎撃するための「破壊措置準備命令」を自衛隊に出した。防衛省が同日に発表し、北朝鮮が軍事偵察衛星を発射する可能性に備える。領域内への落下といった事態に備え地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC3)などの部隊を展開する。

破壊措置命令は自衛隊法82条の3を法的根拠とする。2009年に初めて発令し、16年8月に発令して以降は常時発令の状態を維持してきた。今回出したのは「準備命令」だ。軍事偵察衛星と称する飛しょう体の迎撃態勢に入る前段階で必要な作業を進める。

北朝鮮メディアは19日、金正恩(キム・ジョンウン)総書記が18日に軍事偵察衛星の開発状況を視察し「計画された期日内」の1号機の発射を指示したと報じた。連続して数個の偵察衛星を投入し情報収集の能力を構築するよう命じたという。

防衛省は「破壊措置を命じる可能性があることから所要の準備を行う」と指摘した。北朝鮮が飛しょう体を発射した場合、本体や関連装置が日本の領域に落下する恐れがあるためだ。

浜田氏は海上のイージス艦から迎撃するミサイル「SM3」や、PAC3による迎撃準備を命令した。飛しょう体などを探知・追尾し軌道や落下点を予測するシステムの部隊にも態勢を整えるよう指示した。落下した場合の被害を抑えるため、沖縄県への部隊展開にも備えるよう求めた。

今回と同様の準備命令の発出は12年3月と同年12月の2例がある。いずれも北朝鮮が人工衛星の打ち上げとうたって弾道ミサイルを発射する前の措置だった。

Adblock test (Why?)



Bagikan Berita Ini

0 Response to "北朝鮮の軍事偵察衛星、浜田防衛相が破壊準備命令 - 日本経済新聞"

Post a Comment

Powered by Blogger.