自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーを巡る裏金疑惑で、2022年のパーティーで還流した現金について、派閥側が議員側に対し、パーティー収入として政治資金収支報告書に記載するよう依頼したケースがあったとみられることが16日、関係者への取材で分かった。21年までは記載しなかったが、派閥で還流を問題視する声が上がり、議員側の収入の扱いとし、裏金を隠そうとした可能性がある。

 東京地検特捜部は政治資金規正法違反(不記載など)の疑いで捜査。関係者によると、多数の安倍派議員に16日以降の聴取を要請し、近く集中的に実施するもようだ。