薬の過剰摂取で意識がもうろうとなっていた高校１年の女子生徒（１６）が連れ去られた事件で、大阪府警は２８日、女子生徒を自宅に放置して急性薬物中毒で死亡させたとして、会社役員橘孝憲容疑者（５８）を保護責任者遺棄致死容疑で再逮捕した。調べに対し、黙秘している。
女子生徒の血中からは致死量の２倍のせき止め薬の成分が検出され、府警は、女子生徒が自ら市販薬を過剰摂取（オーバードーズ）したとみている。
発表では、橘容疑者は１１月１１日午前３時４０分頃、当時住んでいた同府茨木市の自宅マンションに女子生徒を連れ帰り、薬の影響で命の危険があるのに放置し、同日午後６時頃、死亡させた疑い。
女子生徒は１０日夜、大阪・ミナミの薬局店で薬を購入後、１１日未明に近くのカラオケ店で橘容疑者と合流。防犯カメラには、ぐったりした様子の女子生徒が男に連れられて退店する姿が映っていた。
府警は今月７日、橘容疑者を未成年者略取容疑で逮捕。調べに対し「約４か月前に出会い系サイトで知り合った。何度か過剰摂取しているのを見た」と供述したという。
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